分かっているようで実は、その違いに気づかない磁器と陶器の違いを説明します。
陶器と磁器はどちらも焼き物ですが、その原料や焼成温度、性質に違いがあります。
陶器は、粘土を主原料とし、1000度~1200度の低温で焼成されます。陶器は、磁器に比べて吸水性が高いため、水に濡れると表面が白っぽくなることがあります。また、磁器に比べて厚手で重く、耐久性に劣ります。
尚、オーブン陶芸の焼成温度は160°cから200°cと、通常の陶器の温度に比べて低いので耐久性は更に劣ります。
磁器は、陶器よりも高温で焼成されるため、密度が高く、吸水性が低い特徴があります。そのため、磁器は陶器に比べて、透明感があり、滑らかな質感です。また、磁器は陶器に比べて薄手で軽く、耐久性に優れています。
陶器と磁器の違いをまとめると、次のようになります。
項目 | 陶器 | 磁器 |
原料 | 粘土 | 長石、石英、カオリナイト |
焼成温度 | 1000度~1200度 | 1200度~1400度 |
性質 | 吸水性が高い、厚手で重い、耐久性に劣る | 吸水性が低い、薄手で軽い、耐久性に優れている |
陶器と磁器は、それぞれに特徴があり、用途によって使い分けられています。例えば、陶器は、土の風合いを活かした食器や花器によく使われます。一方、磁器は、美しいデザインの食器や茶器によく使われます。
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